
アニメコンテンツエキスポ2012 ステージイベント開催 (3/4)
続いての話題は「金子語録」ともいわれている、原作・脚本の金子彰史氏が書く独特のセリフ回しについて。

「こんなに『防人』って言うことになると思いませんでした(一同笑)。 中学の教科書に出てきたぶりです(笑)。最終回でクリスちゃんが『やっさいもっさい!』と言うのも、モノローグなのに……とか(笑)」(水樹)
「現場でも皆さんに、高垣が本番でどう言うか楽しみだなと言われました(笑)。 最終回は宝庫でしたよね。沢城(みゆき)さんはフィーネの『逆さ鱗(さかさうろこ)』を“これは『逆鱗(げきりん)』ではなく……?”と確認されていました」(高垣)
「響は、言葉は普通なんですけど、様子が若干…な子なので(笑)。 “もうちょっとだけ気の抜けた感じにしてください”と言われた結果、どこにも力が入らない感じになりました」(悠木)
この悠木さんの発言をきっかけに、響の主人公らしさについて考える(?)展開に――。
「11話のフィーネが『月を穿つ』と言うところで、響は『月を?』って言っていて。緊張感という文字はないんだなーと」(悠木)
「そこの距離感というか、バランスが、響の器の大きさなのかなって」(高垣)
「みんな我が道を行くキャラしかいないから(笑)、響が唯一和ませてくれる」(水樹)
「いつになったら『行くぜ、みんな!』って言えるのかな? いつも、みんなが行っちゃってから『よし!』みたいな感じなので……。 響はヒロインを全部攻略して、最後にフィーネを攻略しに行ったって、私は思っているんですけど」(悠木)
「主人公って、そっちの意味での主人公だったの!?」(高垣)
「恋愛ゲームでいうところの主人公です(笑)」(悠木)
この話題でも名前が出てきたフィーネが櫻井了子と同一人物であるなど、 衝撃的な展開が相次いだ「シンフォギア」の物語。
キャストの中では、「Synchrogazer」の作詞をする都合上、水樹さんだけが全体の流れを先に把握していた。
「9話までの脚本と10話以降のプロットを、作詞をするためにいただいていて。 だいぶ早い段階からフィーネさんの正体がわかって、ドキドキでしたっ!みゆきちゃんも“1話から悪者オーラが出すぎているけど大丈夫かな?”と言いながら演技していて(笑)、新鮮でした」(水樹)
歌、セリフと来て、もうひとつ気になる要素といえば各キャラクターの使う必殺技だ。
「翼は『蒼ノ一閃』とか、巻物風に技の名前が出てきて、和風なところがめっちゃかっこいいんです!」(水樹)
「翼さんの『影縫い』って技があるじゃないですか。翼さんの、奏さんを引き止めたい想いと重なって、響を止めてくれたりもするんですけど、あの場面でぶわっと涙が出てきてしまいました」(悠木)
奏や翼、クリスには固有の必殺技があるが、 アームドギアを発動できない響はシリーズを通して必殺技も出せないでいた。 そのことについて鷲崎さんが「最後の最後まで、ずっと必殺技のなかった人やのに……」と話を振ると、 すかさず悠木さんが
「シンクロゲイザー!!」
と大絶叫!
最終回で響を中心に3人が協力して繰り出す必殺技はズバリ「Synchrogazer」と名づけられ、CDジャケットのタイトルロゴそのままの形で画面に技名として表示されたのだ。
「9話のアフレコが終わったときに『水樹さん、折り入ってお話が……』と金子さんに言われて、 『私、何かやらかしたのかな?!』と思って(笑)。 そうしたら『Synchrogazerを技名として使わせてもらっていいですか?』と! 『えーっ!? 喜んで!!』みたいな(笑)。 その後、『どんなフォントがいいですか?』と聞かれたので、 『いや、もうかっこよければなんでも!』と言ったら、ああいう形になりました!感激でした!」
と、秘話を明かしてくれた水樹さん。
「最後の最後の大技で、3人が手を取り合って戦いに行くというのが超かっこよかったです。 オンエアを見たときには『Synchrogazer』!? となりました(笑)」
と、高垣さんも「Synchrogazer」の必殺技化には興奮した様子。また、
「個人的には、クリスちゃんのギアがめっちゃかっこいいなって」
と悠木さんが言うと、
「ネフシュタンの鎧を着て出てきた後に『アーマーパージだ!』って脱いで、実はシンフォギアの装者だったということがわかるという、ドラマがありました」
と、クリスの物語を振り返る高垣さん。
それを受けて「ネタバレ関係なしでしゃべれるのって、やっぱりいいですね!」とうれしそうな鷲崎さんに
「本当に『シンフォギア』はしゃべれないことがいっぱいだったので」
と答える高垣さん。
話は盛り上がる一方だが、残念ながらイベントの時間はここまで――。
(C)PROJECTシンフォギア
|